打ち合わせが進んでからわかった標準仕様の意味

gaosanchi
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東海地方在住のアラサー主婦。マイホームづくりを機にブログ開設。おうちづくりのほか、購入品レビュー、子連れ旅行について紹介します。「主婦でもできた!」を体現したく、様々なことにチャレンジ中。ブログもその一つ。

注文住宅商品で度々口にする「標準仕様」は、ハウスメーカーによって基準が大きく異なります。しかし、減額を目的に標準仕様からダウングレードしたからといって必ずしも安くなるとは限りません。それどころか増額の可能性もあります。標準仕様からそもそも外れてしまうことがオプション扱いとなってしまいます。ちょっと特殊な設備を導入したいと考えている方は特に、標準から大きく外れてしまうことになるため、ハウスメーカーにきちんと確認しましょう。

目次

多分みんなが思ってる「標準仕様」

家づくり中の方、家づくりを経験された方へ。
「標準仕様」の定義ってズバリ何だと思いますか?

Instagramの家づくり関連投稿を見ていると…
「ハウスメーカーごとの標準仕様を事前によく確かめて!」
なんて書いてあるけど、私はその本当の意味がよく分かってなかった(´-`).。oO

「標準仕様」と聞くと商品グレードばかりに目が行きがちだけど、
「へ~それだけじゃないんだな~」と実感したお話です。

だいたい思い浮かぶのは、こんなところ…

水回り設備のメーカーは◯社から選べる

キッチン、お風呂、トイレなどの毎日必ず使う設備は特にこだわって選びたいですよね。ハウスメーカーの価格帯によって、導入できる設備のラインナップは確実に異なります。

ローコストのハウスメーカーの場合、仕入れ先を絞って大量仕入れすることにより低価格を実現しています。そのためラインナップにない設備をわざわざ仕入れるのに、余剰に手間賃が発生したり、そもそも施工実績が少なくトラブルにつながる可能性もあります。

一方で高級ハウスメーカーの場合、より多彩なメーカーから選択できたり、どんなメーカーのものでも入れられます!と謳っているところも。

実際にミサワホームさんに伺った話で、最上位ラインの注文住宅「GENIUS(ジニアス)」は、仕様書にない海外製の床材(タイルとか)やシステムキッチンを導入するのにオプション費用は発生しないとの説明もありました。材質にこだわりたい方には嬉しいですね。

建具の色・素材は△色から選べる

ローコストメーカーでもある程度のカラー・柄展開はあるみたいですが、流行りのデザインを真似しようとすると(ホテルライクとかね)、オプションカラーになってたり、そもそも選べないことがあります。一方、高級ハウスメーカーならば一通りの内観・テイストが高品質の材質によって実現できると考えてよいでしょう。

契約したハウスメーカーから貰ったカラー資料

「標準仕様」と「世間の相場」は必ずしも一致しない

減額のために
「見積もりに入っていた○○は要らないからやめよう!」
「設備のグレードが自分にはハイスペックすぎるから下げよう!」
と対策するのはよくある話。

そこを削れば当然安くなるだろう、と思いますよね。

ちょっと違います。

ハウスメーカーの住宅商品の「標準仕様」は「そのハウスメーカーが決めたセット」です。

「ハウスメーカーが決めたセット」から外れる=追加料金が発生する、という認識が正しいです。

ですから、世間的に相場が高いものを削減したからといって減額されるとは限りません。
「減額なし」とされるか、縛りのきついハウスメーカーによっては追加料金が発生する可能性があります。

よくわかる実例は次でご紹介します。

こんなところも・・・「標準仕様」のリアル

でも標準仕様って思っているのとすこ~し違った。
実際に私がハウスメーカーさんと契約して、ちょっと驚いた「標準仕様」を2つ挙げます。
打ち合わせが進めば まだまだ出てくるだろうな~こういうの。

ガレージシャッター

ビルトインガレージを検討しているのですが、オーバースライダー式が標準仕様で、巻取り式はオプションでした。

巻き取り式のほうが相場は安いのに、巻き取り式にするとオプション扱い。ふつう逆では!?(笑)

一般に「シャッター」と聞いて思い浮かべる形が「巻き取り式」で、シャッター上部に横長の箱がついていて、クルクル巻き込んで収納するタイプ。

オーバースライダー式とは、持ち上げられたシャッターが巻かれることなく壁~天井のレールをつたっていくタイプ。
アメリカンガレージに採用されてそうな雰囲気のもの。正直好みは分かれると思う。
書けば書くほど自分の家には合わなさそうに思えてきます(笑)

建築パース素材無料ダウンロードサイト「建築パース.com」より

というように。
世間的に安いもの(巻き取り式シャッター)に変更したからと言って必ずしも減額されるという訳ではなく、
むしろ「ハウスメーカーの決めた標準仕様から外れた」という理由でむしろ追加料金が発生する
、という事なんです。

キッチンの台の高さ

我が家はタカラスタンダードのオフェリアを導入予定です。

ですが、契約したハウスメーカーでオフェリアを採用すると
カウンターの標準の高さが85センチで、それ以外の高さはオプションでした。

高さを選ぶのなんてお金かからないと思ってた…!

※差額なしで3段階に高さ調節できるメーカーも一応用意はされていました。

つまり、一口に「タカラスタンダードのオフェリアが標準で採用できます!」といっても
A社が提供できる「オフェリア」と、B社が提供できる「オフェリア」にはディテールに沢山の違いがある、ということです。

これが各社の標準仕様。

「オフェリアだ!やったー!」と喜んだのも束の間、

キッチンパネルが短いとか、IHコンロは差額とか、カップボードが超小さいとか課金ポイントが出るわ出るわ…。
2つのキッチンを並べてみたら別物に見える、なんてこともあり得るのです。

まとめ 譲れない条件は契約前に確かめよう

自分のやりたいことがオプションにあればまだいいのですが、いちばん残念なのは、「完全お断り」のパターン。
「差額さえ払えばできるだろう」が意外と通用しないことも。

早いと感じるかもしれませんが、できればハウスメーカー選びの段階から、希望の間取りや譲れない仕様などは自分でまとめておいて、各ハウスメーカーに質問したり見積もりに含めてもらうことをオススメします!

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