注文住宅の打ち合わせでは、インテリアコーディネーターと呼ばれる職種の方と家の外観内観について打ち合わせることがあります。外壁材、窓枠やドアの色、床材、クロス、照明、水回り設備、カーテンといった項目はインテリアコーディネーターと決めます。インテリアコーディネーターが具体的なプラン提案をしてくれるか、および打ち合わせ回数はハウスメーカーによって大きく異なりますので、事前に自分のやりたいことを明確にして参加しましょう。
注文住宅におけるインテリアコーディネート
注文住宅の設計段階において外壁材、窓枠やドアの色、床材、クロス、照明、水回り設備、カーテンといった項目についてインテリアコーディネーターさんと打ち合わせすることを指します。
家具屋さんのサービスにあるような、ソファやタンスのような家具の提案を受けるものとは若干異なります。
各ハウスメーカーのインテリアコーディネートの違い
インテリアコーディネーター(IC)さんはハウスメーカー直属の社員である場合もあれば、設計士さんがIC兼ねる場合も、他のデザイン事務所に外部委託する場合もあるようです。
ただしこれは、大手ハウスメーカーだから必ずしも直属、という訳ではなく、ここは本当に会社によります。
インテリアコーディネーター、略してICさん…コミット具合も提案力も差がありすぎる!!!
gaosanchi の場合…
ICさんは外部のデザイナーさんだったのですが、タイトル画像の通り、打ち合わせしたのはなんと たったの2回!
すごいでしょ。私もびっくりw
もうちょっとやるんかと勝手に思ってたわ。
これは契約の中で打ち合わせ回数が決められているようです。
2回しかないので、正直、提案らしい提案はありませんでした。聞いたら答えてくれるだけです。
あれこれ否定されるのも嫌だけど、でもアドバイスだって欲しいじゃない…(わがまま)
ちなみに同時期に大手HMで打ち合わせを進めていた友人Aは7回、去年引渡しを終えた友人Bは12回やったらしい。
時間をかけて打ち合わせるHM3Dソフトを使いながらカラーコーディネートしてくれたり、自分たちの家のためだけにインテリアプランを作成提案してくれたり。時間もお金もかかっています。
ただね、沢山やらないといけないって訳じゃないです。
3-5回で話がまとまれば、それだけ着工も早くなりますから。
それにしても2回ってね…フフフ。
インテリアコーディネートで決めること
さてここからは、gaosanchi のリアル打ち合わせの順番に沿って「インテリアコーディネートで決めること」をまとめてご紹介します!
外観
外壁材のデザインから始まり、屋根材、軒天、雨樋、外部コンセントといった部材の色を決定します。
gaosanchi は、KMEW(ケイミュー)というメーカーから黒のブロック調のものを選びました。
公式HPで 3Dシミュレーションを無料利用できます。
ただしあくまでイメージなので、打ち合わせ場所にある実物の色をよく見て、シミュレーションは「色の組み合わせ」を確かめる程度にするのが良いと思います。
ガレージ
gaosanchi はインナーガレージのある家なので、シャッターの色も外観のカラーコーディネートで同時決定。
三和シャッターのカラーサンプルが3センチ四方くらいしかなくて(笑)(笑)
正直よく分からなかったけど、ケイミューのシミュレーションでシャッターの色も変えることができたのでそこで何とかイメージしました。
三和シャッターのショールームは東京・名古屋・福岡にあります。
実物大でカラーを確かめたい人や、特殊な製品を検討している人はショールーム予約して行ってみましょう◎
もうひとつ、ガレージの内壁は「チヨダ 押入れボード」というパルプ製のパネルが標準でした。
サイディング(外壁材)を施工することも可能でしたが20万円かかると言われ、夫、泣く泣く諦めておりました。。。
建具
間取り図を見ながら、窓・サッシ・ドア・クローゼットの詳細を順に決めていきます。
扉の開け方(開戸/引戸など)は設計士さんと既に決めていたので、ICさんと決めるのはデザインと色。
他ブランドの建具を入れたいので見積もり取ってほしいとか、そういった相談もここでしました。
当然、標準仕様から外れるので余分に費用はかかりますけどね~。

床材
床材は無垢床、挽板、突板、フローリング、タイルなど様々な素材があります。
gaosanchi は標準で無垢床が選べました(1階のみ)
しかし自他ともに認めるズボラー、gaosanchi は無垢床のお手入れをちゃんとできるか心配で心配で…(´・ω・)
参考までに挽板の見積を取ってもらったところ、プラス数十万と言われたので即却下しました(笑)
無垢床のお手入れ頑張りま~す。経年劣化についてブログで紹介できたらいいな。
代わりに、特に濡れやすいところは課金して異素材に変更!
キッチンをフロアタイル、トイレと脱衣室をクッションフロアにしました。
洗面は廊下にあるので、洗面台の足元にマットを敷くことにしました。
クロス(壁紙)
gaosanchi はサンゲツの「SP」「FINE」という2つのカタログから全て決めました。
住宅向けの主要4カタログのうち、下から1,2番目のグレードです。

低グレードといってもメインクロス向きの耐力性のある商品が中心で、ロングセラー品番も多く、失敗の少ないカタログといえます。
最近はくすみカラーが流行していて、メインクロスにベージュクロスを採用する人すらいますが、「SP」でも十分かわいいベージュクロスが何種類もありましたよ。
gaosanchi のメインクロスは真っ白ではなく、「SP」の うっっっすらグレーのもの。
そしてアクセントの柄物クロスは2,3種類だけですが「FINE」から選択しました。
サンゲツもカラーシミュレーションがあってめちゃくちゃ楽しい♡
でもクロスの種類がありすぎるので、まずはカタログで候補を絞り、品番で呼び出すことをオススメします。
クロスへのこだわりが強い人・柄物クロスにこだわりたい人は、この2冊だけでは正直物足りないと思います。
もう一つ上のグレード「ReSERVE」も検討するか、さらに他メーカーも見るとよいでしょう。
有名メーカーはリリカラ、ルノン、シンコール、東リなどがあります。
大手ハウスメーカーでは、自社が得意とするコンセプトに合うように開発された「オリジナルクロス」を提供しているところもあります。
大和ハウス、住友林業、アイ工務店などがその一例です。
他と被らないクロスを採用したい人は、そのようなハウスメーカーで自分だけのおうちを作れたら最高ですね(*´▽`*)
照明器具
つづいて照明器具です。
設計士さんと事前に「照明の位置」を決めてありました。
部屋のサイズに対して必要な明かりの量は、プロにきちんと説明を聞いて決めるのが大切です。
ICさんと決めるのは「取付方法」と「照明のデザイン」です。
まず、取付方法は以下のようなパターンがあります。

ダウンライトやブラケットライトは、壁に直接つけるか埋め込まれており、取付には電気工事士の資格が必要です。
数年後に交換が必要となったときも専門業者に依頼する必要がありますので要注意。
なお、ダウンライトには電球のみ交換できるタイプもありますが費用は若干高めになります。
シーリングライトやペンダントライトは、壁に取付金具さえあれば、誰でも簡単に好みの照明器具を取付できます。
フロアライトは、基本的にコンセントから電源をとってくる間接照明です。
そして器具のデザイン。
gaosanchi は、大光電機のカタログから決めました。
う~ん…正直バリエーションがない(笑)
シーリングのバリエーションがなさすぎる。
あと、こういう照明つけたいのだけど、レールとライトが全部バラ売りだから高い↓↓↓

ここは減額も兼ねて、トイレや寝室、子供部屋、和室などはシーリングの取付金具のみを千円程度でつけてもらい、照明器具はネットで購入(施主支給)することにしました。
もちろん事前に具体的な商品の目処をつけてから施主支給にしました。
やっぱり良い物がない~トイレが真っ暗~(´;ω;`)となったら困りますからね。
「よい品質のものを!」と思うなら、やはりハウスメーカーから紹介される照明器具メーカーで決めて、設置取付までお任せするのが安心だと思います。
水回り設備
キッチン、風呂、トイレ、洗面の仕様を決めます。
gaosanchi のキッチンはタカラスタンダート、風呂トイレ洗面はTOTOを採用予定。
仕様の詳細はショールームを見学する必要があり、ショールームで作ってもらった仕様書をHMに持ち帰ると、HMが金額を算出してくれます。
ショールームでは金額を教えてませんのでご留意を。
ちょっと手違いがあり(?)、TOTOのショールームは行けませんでした。
真剣に家づくりしている人が聞いたら呆れられそう…(*ノωノ)
タカラスタンダードのシステムキッチン「オフェリア」はなんとか見学できましたので、その様子はこちらに↓↓↓

カーテン
最後にカーテンとカーテンレールを決めました。
カーテンレールは全部の窓ですが、カーテン布はリビングと和室の2か所を除いて施主支給です。
掃き出し窓のカーテンを天付けにしたかったので、カーテンの取付まで依頼するためにカーテンも買いました。
gaosanchi の掃き出し窓はハイサッシではないですが、少しでも広く見せたくて天付けカーテンに。
意外と差額もそこまで発生しませんでした…!
和室は ふすまを付けずにロールスクリーンを設置しました。ここは純粋に増額オプションでした。
まとめ 自分の好みのイメージを明確にしてから
冒頭で各HMの提案力の違いについて触れましたが、そうはいっても、事前に自分の好みのイメージについてまとめておく事はマスト!
仮に家全体のインテリアプランを提案してもらうとしたら、ヒアリングで要望を具体的に説明できなければ、イメージからかけ離れた提案をされてしまい、それこそ時間の無駄です。
HMのホームページや各SNSで施工事例を検索し、それを夫婦家族間でシェアしながら、家族みんなでどんな雰囲気の家に住みたいか、目線合わせも大事。
事前準備をバッチリしてインテリアコーディネートに参加しましょう!!
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